3.話そう!医学

『自分は医師でも看護師でもない。けれど大切な人たちにはずっと元気でいてほしい。そのために医学を学びたい。』

そう考える非医療従事者の人々が医学を学ぶ場を目指して、
医学ポータルサイトVitalyは始まりました。

“医学を学ぶ”といっても、
私はVitalyを通じて、一般向けの心肺蘇生講習や予防医学のセミナーをしたり、
“家庭の医学”やYahoo知恵袋”のような医療情報サイトを作るつもりはありませんでした。

“医学”というものを専門用語ごと一から学ぶということが、
家庭を中心とする日常生活の場で広まるとは思えなかったからです。

医師の視点で”病気の怖さ”や”予防の大切さ”を説き、
“難しいけれど頑張って医学を学びましょう!”と働きかけるのは、
たちの悪い正論の押し売りになりかねません。

私みたいな若輩の内科医としては、Vitalyを通じて肩の凝らないゆるめの活動に取り組むことにしました。

話そう!医学

Vitalyは、普段のちょっとした会話のテーブルに、
体の話、病気の話が自然に出てくる、そんな場面を目指して活動を始めました。

たとえばお茶の間で。

女の子「ママ大変!パパ、お弁当テーブルに忘れて行っちゃったみたい。」
ママ「あらら。こんなとき”どこでもドア”があればいいのにねぇ。」
と、誰もが知っているアニメを引用するように。

男の子「ねーねー、ポチはどうして知らない人に向かってあんなに吠えるの?」
パパ「ポチは我が家の”白血球”みたいなものだからね。悪者からみんなを守ろうと頑張ってくれてるんだよ。」
と、そんな風に医学ネタもお茶の間に出てくるようになればと思うのです。

日常の中で気軽に体のことを話していれば、
医学の専門用語なんて覚えずとも、自然と”医学概念の引き出し”が頭のなかに出来上がって、
論理的に人体や病気のことを考え、戦略的な健康管理が出来るようになるはずです。

あわよくば日常会話に医学をすっと忍ばせたい

とはいえ、”日常会話で医学を話す”ことは、実際簡単ではありません。

会話の中で医学ネタを比喩として使うためには、
前提として人体のメカニズムを理解していなければなりません。

しかし人体のメカニズムを理解するにも、
教材として医学書は専門的過ぎるし、
子供向け絵本のように内容が浅すぎるものも向いてません。

人体の奥深さ、生命活動の仕組みと病気のメカニズムといったものを、
ほどよくゆるめに学ぶためには、これまでと違った新しい学習コンテンツが必要です。

お茶の間で、学校で、職場で、
誰もが、体や病気のことを楽しく話しあうための場所として、
人体を丸ごとテーマパークに置き換えた、”人体ランド”という概念を作りました。

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